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腰痛に悩む税理士が運動器カテーテル治療(モヤモヤ血管治療)をしてみた

こんにちは。税理士の石橋です。

私自身、1年半ぐらい前から腰痛になってしまいました。
原因としては色々考えられます。

腰痛というのはしぶとい痛みと言われます。
ただ、いまは「運動器カテーテル治療(モヤモヤ血管治療)」という新しい治療を試してみて、ほとんど痛みがなくなりました。

今回は新しい治療と言われている「運動器カテーテル治療」について考えてみたいと思います。

※表参道にあるオクノクリニックの外観写真

「腰痛の原因は分からない」は本当か?

よく「腰痛の原因の8割はわからない」と言われていますが、本当でしょうか。

腰痛というのは様々な原因から起きていて、それらが複雑に絡み合っていますので、どれか1つが原因だ、ということは断定できません。

ただ、近年、ある研究が注目されています。
いわゆる「山口県腰痛スタディ」というものです。

腰痛には「非特異的腰痛(原因が分からないとされる様子)」と「特異的腰痛(原因がある程度特定できる腰痛)」の2つに分類される、と言われています。

今までは非特異的腰痛が8割と言われていました。
要は、腰痛の原因の8割がわからないと言われる所以ですね。

ただ、2016年に山口県の複数の病院で調査を行ったところ、これとは逆の結果が出て、腰痛は特異的腰痛(ある程度原因が分かっている腰痛)が8割である、との結果が出たのです。

これが本当だとすると、腰痛の原因さえわかれば治ると言えるでしょう。
※ただ、腰痛は、主たる原因以外に、他の要因も複雑に絡み合ってるので、主たる原因が治っても、痛みがゼロになるとは言い切れませんが・・・。

本を読んだりネットで検索したりすると、自分自身の様子の原因が「椎間関節性腰痛」ではないかとの結論に至りました。

その治療方法は以下のようなものになるでしょうか

  1. 痛み止めの注射を打ってリハビリをする
    保険診療で、ペインクリニックなどにいって、ステロイドの痛み止めの注射を打ってもらう方法です。
    ただ、強い薬なので、何回も打てません。また、痛み止めなので根本治療にならず、その場しのぎということも言えます。
    なので、リハビリも併せて行っていきます。
  2. PRP治療(血小板を注射で入れる)
    自分自身の血液を抜き、それを培養して戻す治療です。
    ただ、自分が調べた限りですが、確実に効果があるとはいえないと思います。
  3. 神経をレーザーで焼く
    痛みの原因となる神経をレーザー(電気)で焼く、という治療もあるようです。
    費用が高額になる場合がある、やってしまうと不可逆的(もとにもどらない)といったデメリットがあるそうです。

以上のようにそれぞれメリットやデメリットがあるわけです

費用がかからないのは1の方法です。保険診療で受けられるわけですから。

私は、運動器カテーテル治療前に、4つの整形外科を受診しました。

1つめの整形外科

高齢の先生おじいちゃん先生がやっているところで、地元のおじいちゃんおばあちゃんがよく集まっていました。

レントゲンを取って、骨に変形はないねと言われてリハビリをしましょうと言われるのですが、理学療法士の先生も、患者さんが多く疲れてるようで、かなり流れ作業的になります。
一向によくならないのでここは3ヶ月ほどで行くのやめました。

2つめの整形外科

こちらのクリニックは、ネットで予約できて大変良かったのですが、理学療法士の先生が常駐していません。
また、MRI を取ってきてと言われて大きな施設でMRIを取ってきたのですが、やはり大きな炎症はないねと言われて湿布で様子見ましょうということで、終わってしまいました。

3つめのクリニック

ここもネット予約ができましたが、先生の診察が毎回2分ぐらいで終わってしまいます。
先生は、「注射打てば一発で痛みが治るよ」を何回もおっしゃいますが、その注射の中身については説明がなかったのです。
私は下調べをしているので、その注射がステロイドなんだな、っていうのが分かりますが、ご自分で調べられない方は、何の注射がわからずそのまま打たれてしまうでしょう。
理学療法士の先生は在中しているのですが、基本的には20分ほどで治療が終わります。
また、機械で腰の牽引をされるのですが、全く効果がありませんでした。
(機械は最新のもののようだったのですが)

4つめのクリニック

こちらもネット予約ができて理学療法士の先生も常駐しているのですが、理学療法士の先生の指示に従ってリハビリをしたりしていても、一向によくなりません。
こちらも3ヶ月ほどで通うのやめました。

私は税理士という仕事柄、お医者様とお会いする機会も、普通の人よりは多いと思います。
そのため、お医者様の性格は理解してるつもりですが、それでも4件行くと、本当に色々なことを感じさせられました。

どんな仕事もそうですが、

どちらがいいのかという問題になります。
税理士の良し悪しがわからないのと同じぐらい、医師の良し悪しをわからない。
そう感じます。

ここまでで、腰痛発症からすでに1年近く経過しています。
どうすれば良いのか途方にくれました。

そんな中、ネットで検索していると「オクノクリニック」という単語が出てきました。
運動器カテーテル治療という、新しい治療を提供しているとのことでした。

YouTubeにも色々な動画がアップされていますが、私はそのほとんど見ました。

そうすると、この治療が有効なのではないか、体への負担も少ないのではないか、ということで、費用はそれなりに高額ですが、思い切って受けてみることにしました。

※白山にあるオクノクリニックの分院にて(今は銀座に移転しています)

思い切って予約を取ってみた

オクノクリニックの予約はホームページで行っていますが、とりあえず心配なので電話してみました。

受付の女性の方は、

とおっしゃいました。

ホームページを見ると複数の先生のお名前があげられていましたが、代表である奥野先生は「ご紹介のある方のみ受け付けております」的なメッセージが書かれていました。

私は、ホームページや過去のYouTube動画を徹底的に見て、ある先生のお名前を選択しクリックしました。

そして受信当日。
初診時は20分ほどお時間をとって診察をしてくださったでしょうか。
親身にお話を聞いていただきました。

私が「こちらのクリニックに通い始めたことを、今通っている整形外科の先生にお伝えしなきゃいけないでしょうか。何か言われるかもしれないんでちょっとビクビクしてるんですけど」

とお伝えすると、

「何も言わなくていいんですよ。自分の体は自分が一番知ってますし、自分が一番大切です。こちらのクリニックの治療を受けても、それを告げずに、今にクリニックで理学療法士のリハビリを続けても大丈夫ですよ」

と優しくおっしゃっていただきました(^^ )

私は担当してくださった先生に「手術をお願いします」とお伝えしました。

手術は表参道で行いました

手術は表参道にあるクリニックで行います、とのことなので、手術当日は表参道にある奥のクリニックに伺いました。

※表参道のクリニックには、奥野先生の大きな顔写真が入った看板があるので、分かりやすいと思います。

「手術」と言いましたが、実際は太ももの付け根辺りから、すごく細いカテーテルを血管に入れて腰まで運び、その腰に薬剤を流す、というものになります。

私が理解する、運動器カテーテル治療の原理は、以下のようなものです。
※間違っていたらごめんなさい。

そのため、腰痛の原因となる場所に薬を流す必要があります。
太ももの上(脚の付け根)あたりから、血管にカテーテルを挿入して腰まで運び、そこに薬を流すという作業になります。

レントゲンの動画撮影ができるような、特殊なベッドの上に寝かされ、リアルタイムで血管内の動画を見ながら治療していただきます。

血管内は神経がないので、痛みは全くありません。
あるとすれば、カテーテルを足の付け根から入れる時の麻酔注射でチクッとする痛みぐらいでしょうか。

手術自体は約1時間くらいでした。
そのあと、安静時間があるので、トータルで3時間~4時間といったところです。

薬剤を入れると、痛い部分があります。再現痛というそうです。
薬が効いている証拠ということでしょうか。

手術中は、担当頂いた先生から液晶画面で説明を受けながら治療して頂きます。
とても安心でした。

痛みが減った

治療した後の結果です。

以上でトータルで6割ぐらいの痛みが減りましたが、痛みがまだ残っています

そこから、オクノクリニックの理学療法士の先生に、治療と指導を受けました。

その理学療法士の先生は、大手の整形外科で長年勤められてあげていた先生とのことですが、一言で言うと、

「引き出しの王様」

ということになるでしょう。

症状に対しては「こうすればいいですよ」
疑問に対しては「こういうなってるからこうした方がいいですよ」
さらには「最新の学会論文ではこうなってるから、ここに力を入れてみて自宅でリハビリをしてみてください」

とにかく、知識や経験に圧倒されます。
※今まで複数の整形外科で理学療法士の先生に治療していただきましたが、全然そんなこと言われたことなかったんですよね・・・。

私の場合、具体的には、

「腰のインナーマッスルを鍛えてください。普通の腹筋ではだめです。腹圧を意識しながらこういう感じで腹筋をしてください。」

1ヶ月必死に必死にやりました。
するとある日突然、痛みが減っていることに気づきます。

もう感動ですよね。24時間テレビなんて比較じゃないくらいに(^^ )

確かに、保険診療で理学療法の先生の治療を受けると、ケガの対象箇所しか治療できないという制限があるため、難しいところあると思うんです。
ですが、それを差し引いても、担当頂いた理学療法士の先生は、凄いんです(^^ )

私はさらにリハビリを続け、今では痛みが0から2ぐらいのところで推移しています。

ただ、腰痛は、運動器カテーテル治療だけでは完全に治らない、というのが私の実感です。
リハビリも併せてやらなければいけません。

それは手術していただいた先生もおっしゃっていて、
「手術をしても。無理をするとぶり返すことがあります。ですから手術後のリハビリがとても大切なんです」
と、おっしゃっていました。

その後、私は五十肩になってしまい、それも同じくステロイドの注射などを打っていましたが、一時しのぎにしかならないので、再度、オクノクリニックで運動器カテーテル治療を受けました。

結果は痛みが1割から2割くらいになりました(^^ )
五十肩の方が、運動器カテーテル治療の効果が高いのではないかと、個人的には思っています。
※それだけ腰痛治療は難しいんだなと実感します。

オクノクリニックの代表である、奥野先生は、この治療の保険適用を目指していると、YouTubeでおっしゃっていました。

保険診療になれば3割負担ですから、グッと負担が減り、受けられる人も増えますからとてもいいことだと思います。

ただ、私が色々調べたり、感じたりするのは、この手術は、お医者様自身の手技・経験によるところが大きい、ということです。

細い血管内にカテーテルを通し、対象となる場所に確実に薬を流さなければいけない。
とても繊細な作業です。

ましてや、レントゲン画像は2Dですから、そこから3Dに頭で変換して薬を流すというのは、本当に経験や集中力が必要だと思います。

なお、あるクリニックで、保険適用についての話を聞きました。

「ある治療や手術に保険適用が認められると、全国の病院で行われるようになります。そうすると、経験や知識に乏しい医師が手術や治療をして、思ったような効果が出ないことになります。そうすると患者さんが「何だこの治療、あんまり効果ないじゃないか」ということで、逆に、治療方法に対する評判が下がってしまうということがあるんですよね。保険診療あるあるなんですよね~。」とのことでした。

保険適用されるのは、費用負担面でかなりのメリットがありますが、そういう考え方があることも、知っておきたいですよね。
オクノクリニックの先生方は、院内で、症例について常に勉強会を行っているそうです。
ですから、高いレベルでの治療・手術が受けられると思います。何より先生方がお優しいのがうれしいですね。

この治療、私は効果がありましたが、もちろん効果がない方もいるでしょう。

ただ、担当してください先生方、看護師の方々、スタッフの方々、それらのご対応を見ていると、他のクリニックはない、優しさや真摯さが伝わってきます。

費用は高額になりますが、痛みで流れ悩んでいる方は、一度、検討してみてもいいと思います。

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