<事務所窓からの東京マラソンの風景>
おかげさまで、今年も何とか確定申告を乗り切りました。
弊事務所の確定申告の特徴は、つぎのようになります。
- 単純作業があまりない
- 頭を一ひねりする案件が多い
以前からのお客様、新しいお客様、色々な案件がございます。
街の税理士の本音は次のようなものになります。
「簡単で、単純で、なおかつ単価の高いお客様だけをやりたい!」
残念ながら、そんなお客様はいらっしゃいませんし、万が一、いらっしゃったとしても、大御所税理士先生ががっちりと抑えていらっしゃいます(^_^)
今年も、次のような案件がありました。
- 土地の譲渡損と譲渡益とを相殺
・・・結構大きい金額だったので事前に計画して行いました - 取得時の契約書が紛失した譲渡所得
・・・できるだけの疎明資料をつけて税務署に提出 - 弁護士先生の新規確定申告
・・・最初が肝心です - その他もろもろ
ホームページを公開していますと、
「不動産を売ったので、その確定申告について相談したい」
といったお問い合わせが寄せられます。
不動産を売却した際の税金計算は、単に利益を計算するといった簡単なものではなく、色々な視点から、税理士の経験の基づいた、税務署に指摘されない税務申告をする必要があります。
なかには、色々な税理士事務所を渡り歩かれて、1円でも安い事務所に依頼しようという方もいらっしゃいます。
(大変失礼な言い方ですが、事業をされたことのないサラリーマンの方に、その傾向が強いと思います)
もちろん、税理士に払う報酬は1円でも安い方が良いのでしょうが、本当にそれでいいのでしょうか?
というのも、経験ある税理士は色々な角度から考え、検討し、税務署にダメと言われないように考えて申告書を作るからです。
(もちろん、あんまり考えていない税理士先生もいるかもしれませんが・・・)
- 売却時の固定資産税清算金はあるのか?
- 取得時の契約書や領収書がない場合の事情説明書の書き方は?
- 取得費は本当に5%で良いのか?(閉鎖謄本まで調べたか?)
- 取得時のおおよその時価はいくら位か?
- 譲渡費用はどこまでが経費になるのか?
- 買換特例や交換特例は受けていないか?
- 土地建物の謄本から、売却資産の取得原資を確認したか?
- 税務申告書で説明しきれない場合の個別事情はどう説明すれば?
「後医は名医(こういはめいい)」という言葉があるそうです。
これは、後から診察したお医者様の方が名医に見える、という意味だそうです。
考えてみれば、当たり前かもしれません。
最初のお医者様の診察で、ある程度、問題点が絞れます。
その問題点を持って、次のお医者様に診てもらえば、より良い診断結果を頂けるでしょう。
結果、後から診てくださったお医者様の方が、名医に見えるということなんでしょう。
ですが、(税理士を含め)専門家には、色々な経験、ノウハウがあります。
不動産売却の税務申告について、1円でも安い税理士に依頼したとしましょう。
ですが、そもそも、その税理士があまり検討せず、高い税金を払ってしまっているかもしれません。
また、その数年後に、相続税の問題や、ご自身の税金の問題が発生するかもしれません。
そうすると、結果的に損をしてしまいます・・・。
事業をされている社長さんは、そのあたり、分かっているんですね。
多少高くても、きちんとした税理士にお願いした方が、後々ラクでトクすると言うことが・・・。
実際、私が一番最初にご相談にのり、それでご依頼頂かなかった事例も若干ですが、ございました。
その方達が、きちんと税務申告できたのか。ちょっと心配しております・・・。
今後も皆様のお役に立てるよう、真っ先にお声かけ頂けるよう、私も精進したいと思います。