私が開業して7年とちょっと。
その間に、何人もの友人・知人の税理士が開業しました。
開業祝いには、何を贈れば良いのでしょうか?
少し、考えてみました。
※友人の税理士の開業祝いに贈った胡蝶蘭。
税理士の開業には、色々な形がある
「知り合いの税理士が開業した!」
と一口にいっても、最近は、色々な開業の形があります。
- 現在勤務している税理士事務所から独立して、完全に1人で始めた
- 勤務先のボスが引退して、ナンバー2の人が引き継ぐ形で開業した
- 高齢の税理士先生の事務所を、外部の税理士が引き継ぐ形で開業した
- 勤務先の空いてるスペースを借りて独立した
※税理士法では、各開業税理士は独立スペースがないとダメとなっているので、間仕切りは必要になります。 - 現在も開業しているが、違う場所で心機一転、再開業した
税理士に限らず、どんな業種であっても「開業」は、めでたいものです。
そして、その門出に「何かしてあげたい!」と思うのも、自然なことです。
ですから、じっくりと考えて、開業祝いを贈りたいものです。
何を贈るべきなのか?
税理士といった事務系のオフィスの開業には、何を贈るべきなんでしょうか?
私がもらったり、知人の開業時に訪問したりで、実際に見た開業祝いには、次のようなものです。
- 花
・・・胡蝶蘭が多いです。 - お酒
・・・紅白のシャンパンセットなんか、お祝い感があっていいかもしれません。 - 時計
・・・時計は、難しいんですよね。合う合わないがありますから。 - お祝い金
・・・これが一番使いやすいのかもしれませんが(^^ )
花
花を贈るメリットとして、
「時間が経てば枯れるので、後くされない」
ということが挙げられます。
例えば、(自分が使わないような、とても高級な)万年筆をもらっても、捨てることができなくて、処分に困ってしまいますよね?
ですが、花ですと、(置き場所に困るような、とんでもなく豪華な花であっても)いずれ枯れますから、処分に困ると言うことにはなりません。
また、なんといっても、高揚感が違います。
開業間もない、がらーんとしたオフィスで、ぽつんと置かれた胡蝶蘭を見ると、
「オレもとうとうここまで来たか~。」
と、感慨に浸ることができます(^^ )
※まぁ、これからが大変なんですが・・・。
あと、関係ないですが、付き合い始めの女性へのプレゼントには、手頃な金額の花を贈るのがオススメです。
これは、行きつけの花屋さん(50代:女性)が言っていたのですが、
「万が一、お付き合いが上手くいかなくても、花ならお相手(女性)は、捨てることができるからね~。後腐れないわよ~」
とのことでした(T_T)
ですから、開業祝いでまず検討すべきは、花になるでしょう。
お酒
お酒も、開業祝いにはオススメです。
※タイフェスティバルでの出店で買ったタイのビール。
私自身、知り合いの開業祝いに、何度かお酒を贈ったことがあります。
※だいたい、シャンパンか、ワインが多いです。
お酒が好きな友人・知人・取引先へのお祝いでお酒を贈る場合は、デパ地下のお酒売り場がオススメです。
というのも、これらの売り場には、日本酒・ワイン・シャンパンが一通り揃っていて、お酒のソムリエさんも常駐しているからです。
私がお酒を贈る場合のパターンとしては、まず、デパ地下にいって、
「お知り合いにお酒を贈りたいのですが、どんなものが良いでしょう?」
と聞きます。
そうすると、ソムリエさんが色々なことを聞き出してくれます。
- 従業員さんが何人くらいいますか?
- お酒はどんな銘柄(ワイン?日本酒?)が好きですか?
- 予算はどれくらいですか?
- 包装とリボンは何色にしますか?
以前、お世話になった税理士先生(従業員10人くらい)に、白赤の紅白シャンパンセットをお贈りしたことがあります。
ソムリエさんが、
「これくらいだと、みんなにグラス一杯分くらい行き渡るから、ちょうどいいんじゃないですか?それに、赤シャンパンと白シャンパンですと、紅白で縁起がいいですからね!」
とアドバイスしてくださったからです。
相手がお酒好きなのが前提ですが、お酒もオススメです。
時計
時計を贈ることもあるかと思います。
ですが、時計は(時計に限らず家具系全般ですが)難しいんですよね。
というのも、時計には機能性が求められるからです。
私が使っている時計は、次のモデルです。
この時計を選んだ理由は次のとおりです。
- 電波時計なので正確である
- 日付と曜日が自動表示される
- 他の不要な情報(気温・湿度等)が表示されない
- 適度な大きさ
我々の仕事(税理士業)は、「時間」と「日付」が大切です。
※特に「日付」が大切です。
というのも、税務署に書類を出す期限があるからなんです。
とても忙しい繁忙期には、突然、
「今日、もしかして3月15日(=税務署への確定申告期限)じゃないか?」
と、焦ることがあります。
※頭が、パニックになってますから(^^)
ですが、そんなとき、この時計を見ると、
「やれやれ、今日は3月14日だったか。安心した~(^^)」
ということが何度かありました。
以前、知り合いの税理士先生が開業したと言うことで、その先生の事務所を訪問しました。
そうすると、あまり事務的でない時計がかけられていて、お聞きしたら、
「知り合いから開業祝いでもらったんだよ~」
とおっしゃっていましたが、その先生の目は明らかに、取扱いに困っている目でした(^^ )
ですから、家具系は、あまりオススメしていません。
お祝い金
番外編ですが「現金をお祝いとして贈る」ということがあります。
私なりの考えですが、一回り以上年下の友人・知人・取引先が開業した場合は、現金を贈るのもアリなのではないか?と思っています。
※目上の人にお金を贈ると、何か生意気な感じがするので、それはしていません。
一回り以上年下ですと、我々とは感性や必要なものが違うでしょうし、開業時には色々と物入りでしょうから、思い切ってお金を贈るのもいいと思います。
ですが、あまりにも高額な金額を贈りますと、贈られた方も(例え、お返しはいらないと言っても)お返しで気を遣わせてしまうので、注意が必要です。
開業祝いを、もらった方は忘れていない
私自身、開業祝いを頂いたときは、色々と考えました。
※交友関係が少ないので、あんまり頂いてないですが・・・。
開業時からご依頼頂いた、あるお客様がいらっしゃいます。
そのお客様は、高齢で無口な方で、正直、
「私は、あまり好かれてないのかなぁ?」
と、思ったりしたものです。
ですが、7年前の某開業日。
事務所のインターホンがなり、ヤマト便が届きます。
大きな段ボールを開けると、立派な胡蝶蘭が入っていました。
※そのお客様が、開業日に合わせて、胡蝶蘭を贈ってくださったんです。
これを見て、私は、
「このお客様は、私が何気なく言った開業日を覚えていてくださったんだ!このお客様のために、全力で頑張ろう!」
と思ったものです。
何年経っても、開業祝いを頂いた時の気持ち・思いは忘れないものです。
開業祝い・移転祝いを贈るときは、ぜひ、お相手に喜んで頂けるよう、考えてみてくださいね!