不動産売買契約の立ち会い

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少し前のことなのですが、お客様が地方の不動産をお売りになるということで、売買契約のお立ち会いに参加してきました。
場所は、守秘義務の関係でお伝えできませんが、北関東地域で、東京からは電車で1時間半程度というところです。

地方都市ということで、駅前の人通りは多くありません。

ところで、不動産の売買契約は、普通は、つぎのような方々が立ち会います。

  • 売主
  • 買主
  • 売主側の不動産仲介業者
  • 買主側の不動産仲介業者
  • 売主側の銀行担当者(売主が抵当権を抹消する場合)
  • 買主側の銀行担当者(買主が借入で購入する場合)
  • 司法書士(不動産の登記をするため)

税理士が立ち会うことは、普通はないのですが、契約書の読み合わせや、遠方にお一人で行かれるご不安がある方の場合、お客様のご要望により、私も同席させて頂く事があります。
今回もそのケースで、契約は現地の不動産会社様の会議室で、、決済(代金の受け取り)は現地の銀行の会議室で行いました。

このような売買契約の際は、お互いが初対面ですから、重苦しい雰囲気になりがちです。
ですので、私も
「(売主様の)用心棒として参りました、税理士の石橋です!」
と、買主の社長様にご挨拶させて頂きました。
少し、場が和んだ気がします(笑)

皆様のご協力があって、比較的スムースに、契約内容の説明から決済まで、終わりました。

売買契約には、事前の準備が欠かせません。
今回は、現地の不動産業者様が、書類(建築竣工図面等)やカギの受領証をお作り頂いておりませんでした。
これがありませんと、売主様は、カギや竣工図面を、確かに売主様にお渡ししたか、後日、不安になってしまうかもしれません。

ですので、私の方で原案を作り、売主様に事前にチェックいただきました。
当日、カギ・図面と引き換えに、きちんと受領証に印鑑をいただいたので、一安心です。

東京は何でも法律法律、とうるさいところがありますが、地方の方は皆様ご信頼関係ができあがっていますから、あまり書類整備をガチガチにおやりにならないことが多いです。
ですが、書類を確かにお渡ししたという証拠を残しませんと、売主様は不安ですから、やはり書類やカギの受領証は作るべきでしょう。

行きの車内から、売り地の立て看板が見えました。

ですが、この地域の地価は、バブル直前と比較して、3分の1程度になってしまっています。
もし売れたとしても、どんな方が買うのでしょうか?
少し、心配になってしまいました。

税理士の仕事は、単なる税金計算だけではないはずです。
お客様のために、色々なことが出来るはずです。
私も、もっともっと研鑽を積んでいきたいと思います。

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