出産前後で気をつけるべきこと(男性側の視点)

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昨年11月(2021年11月)に第二子(男の子)が生まれました。

 開業税理士のみならず、個人事業主が子を持つにあたって、注意すべき点、気づいた点について、男性側の視点でまとめてみました。

※出産直後に病室で撮影。

出産前に気をつけるべきこと

 出征前診断を受けるか否か

 少子高齢化の時代。40歳代の妊娠も珍しくありません。

子供が無事に産まれてくれるか、生まれた後も元気に育ってくれるか、心配になります。

 そうすると、出生前診断(NIPT)を検討されるご夫婦も多くいらっしゃるでしょう。

出征前診断とは、母親が採血(指先からわずかな血を採る)し、それを検査にかけることによって、母胎にいる子が特定の病気にかかってるかどうかを調べる検査です
※「出生前診断」で検索すると、色々な記事が出てきますので、ご興味ある方はご覧ください。 

この検査、以前は羊水検査という手法が用いられていました。
これは、 母親の子宮内の羊水を採取し、そこから特定の病気にかかってるかどうかを調べるという検査方法です。
しかし、 低い確率ではありますが、 流産のリスクがあるため、検査するか悩みに悩む方もいらっしゃったそうです。

 しかし、血液を採取するだけの、出生前診断という方法が確立されたことで、この悩みは解消されました。 

ただ、日本の医学会は否定的でした。

理由は「命の選別に繋がる(検査後、重い病気があると分かったら、多くの方が中絶手術をしている)」というものです。

私の記憶では、今から5年ほど前(2016年~2018年頃)は、産婦人科学会が公式に否定的見解を出していたものの、そんな意見なんか気にしない、一部のクリニック(数件)が、独自に出征前診断をしていました。
※検査と言っても、採血した血液を海外の検査機関に航空便で郵送するだけですが・・・。

出征前診断は命の選別につながるという意見がありますが、実際問題、子が重い病気を抱えていたらどうなるのでしょう。
例えば、母親が40歳の時に出産し、病気の子が60歳まで生きたとしましょう。
そうすると、最後まで面倒を見るためには、母親が100歳まで生きなければなりません。
そのような将来のことを考えると、出生前診断を受けたいという方が増えるのは、当然の流れだと思います。

現在は出生前診断で検索すると、多くの病院(大学病院なども含む)で行なっています。学会に患者・現場の医師からの意見が寄せられたのでしょうか。
出征前診断を受ける際は、事前に夫婦でよく話し合いをし、万が一、検査が病気が見つかったらどうするのか、よくよく考えて行うべきだと思います。
私の家族が検査を受けたかについては、ここでは伏せたいと思います。これから検査を受ける方、受けない方の判断に影響するかもしれないので。

 予定日前後にキャンセル不可の仕事を入れない

出産の立会いを考えているのであれば、予定日前後2週間は、キャンセル不可の仕事を入れないということでしょう。

しかしながら私は失敗してしまいました。予定日が分かっていたのにも関わらず、講師(簿記3級の講師)の仕事を入れてしまっていたのです。

※簿記3級講座を実施中。

なぜ、簿記3級の講師を引き受けたか。それは「人前での話し方を忘れないため」です。

コロナのせいで、人前で話す機会が激減してしまいました。
話す機会が減れば、せっかく身につけた話し方の技術が落ちてしまいます。
そのため、簿記3級の講師のお話を頂いた時、二つ返事でお引き受けしました。

この簿記3級講座は、地元の法人会様が主宰しているもので、約20名前後の生徒さん(主に法人会加盟の社員さん)が参加し、秋の日商簿記検定を受けるために、全16回の講座が開かれるというものです。
※コロナのため、定員を絞って開催されています。

そして、最終回(16回目)が、予定日の前日でした。

「まぁ前回のとき(第一子出産時)も、予定日より一週間日遅れたから、今回も遅れるでしょう!」

何てタカをくくっていましたが、最終回の講義当日。
妻が産気づき、そのまま出産と相成りました。

講義が13時からなので「それまでに生まれてくれ~(T-T)」との気持ちで、一生懸命背中をさすりましたが(大半は助産師さんがさすってくれました(^^ ))、無事に12時頃に生まれてくれました。
※その後、タクシーで病院から会場に直行しました(^^ )

このようなことがありますので、立会いを予定されている方は、予定日前後2週間はキャンセル不可能の仕事入れない、ということを肝に銘じてください(^^ )

出産後に気をつけるべきこと

保育園・幼稚園の送り迎え

既に上のお子さんがいて、母親側が送り迎えをしている場合は要注意です。

奥さんの体調が戻るまでの間(約1ヶ月)は、父親側が送り迎えしなければならなくなります。
※実家の両親に手伝ってもらえる場合は別ですが・・・。

私の場合、 コロナの関係もあって、妻が里帰り出産ができませんでした。
なので、次のような流れとなりました。

出産のため妻が1週間入院
 ↓
自分の実家に1週間泊まる(そこから上の子を保育園に連れて行く)
 ↓
妻が退院
 ↓
自分が、自宅から上の子を保育園へ送り迎え(約1ヵ月)

男性側が保育園への送り迎えをするわけですから、仕事時間が相当短くなってしまいます。
ただ、この時期、繁忙期だったんですよね。
短い時間で、いつもより多い仕事量をこなさなければならない。
これはプレッシャーでした。

なので、仕事量を調整できる方は、あらかじめ、出産予定日後、1ヵ月くらいは、仕事をセーブすると良いでしょう。

※上の子が実家で就寝前にくつろぐ様子。

夜の食事会に行かない

私自身、あまり外食はしないのですが、それでも、月に1回程度は、仕事仲間や友人と食事に行くことがありました。

ですが、出産後は、最低でも半年くらいは、夜の外食を控える必要があるでしょう。

生まれたばかりの新生児は、とにかく泣きます。
泣いて泣いて泣きまくります( ・∀・)

これに、上の子の寝かしつけ(第二子出生時は3歳5ヵ月)が加わると、奥さん一人では対応しきれません。
※2時間おきに起きて授乳しなければならないため。

また、 授乳中は、上の子が母親に抱っこしてもらうことができませんので、夜中に突然、父親の元に走ってきて「抱っこして!」とせがみ、起こされることもしばしばです。
※父親側も寝不足が続きます。

こんな状態なので、父親は極力早く帰る必要があります。

開業税理士や個人事業主であれば、何とか調整して、 早く帰ることができるはずです。
※いや、できなくても、早く帰るようにしなければならないのです!

当然、お酒を飲みに行ってはいけません。

私も、2021年11月に初の単著を出版し、税理士仲間から「お祝いの食事会をしましょう!」と言ってもらったにも関わらず、いまだ出来ていません・・・(T-T)

ただ、 何よりも大切な家族のことです。家族のことを最優先にしましょう。
※「 ここで失敗すると(毎日飲み歩いていると)奥さんに一生言われるよ。早く帰った方がいいよ。僕は子供が10歳くらいになるまで、言われ続けたからね」と、先輩の税理士先生からアドバイスをもらいました。なので、 できるだけ早く帰るようにしています。

「もし、私が勤めていたらどうだったのだろう?」と考える時があります。

例えば、大手税理士法人に勤めていたとしましょうか。
40歳代半ばともなれば、役職につき、部下を管理する立場に回っていることでしょう。

そうすると、 自分の都合だけで帰宅するわけにいきませんから、帰宅が10時11時になることも多いでしょう。
それまで、妻が一人で、上の子と下の子の面倒を見ることができるのでしょうか?
※いわゆる「ワンオペ育児」というやつです。

そう考えると「開業していて本当によかったなぁ」と思う次第であります。

開業は大変なことも多いものですが、このように、メリットもたくさんあるわけです。
※出版、講師と、自分が好きな仕事をできるというのもメリットです。

出産・育児を予定している方は、そのために開業・独立する、といった選択肢もアリなのではないでしょうか。

この記事が、出産を控えている男性(特に士業の方)にとって参考になれば幸いです。

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